
上海(中国)に行くなら、やっぱりAlipay(アリペイ)でしょ~?
と、何も知らずに簡単に考えていました。
上海旅行の日にちが近づいてきたので、アリペイのアプリを入れておくか~と軽い気持ちで検索してみて初めて実情を知ったのです。
それは、
- これまでのアリペイは中国の銀行口座と電話番号が必要で、一般的な旅行者は使えなかった
- 2019年11月から旅行者用にTour Pass(ツアーパス)という仕組みができ、一般的な旅行者も使えるようになった
ということ。
2019年11月末から上海旅行を計画していた僕たちにとってなんてタイムリーな事態。
なので、アリペイ ツアーパスをぜひ使ってみよう!と思い立ち、事前に国内でアプリインストール~チャージまで済ませ、上海に行って実際に使ってみました。
上海に着いたときに冗談で

現金なしでアリペイだけでどこまでやれるかチャレンジ!
と言っていたのですが、結果的には本当に現金なしで全行程を終えました。
ということで、アリペイ ツアーパスの登録・チャージ・使い方、実際に使ってみた様子などをご紹介します!
アリペイ ツアーパスの登録方法
そもそもツアーパスとは
2019年11月、旅行者用にアリペイ ツアーパスという仕組みができました。
これだけ聞くとツアーパスという別のアプリがあるのかと思うかもしれませんが、実際には、アリペイアプリの中にツアーパスという項目があります。
そのため、まずは普通にアリペイアプリをダウンロード・インストールしましょう。
以降はAndroidのもので説明しています(iPhoneでも基本は同じです)。
アプリをインストール
アリペイ アプリをインストールし、初期設定のSMS認証を行うと、このトップ画面になります。
左上の方に赤丸をつけたところにあるのがツアーパスです。
ここをタップするとツアーパスの画面になります。
ちなみに、言語設定は中国語or英語であり、日本語はありません。
クレジットカードで初回チャージ&初期設定
で、いきなりこういう画面になるのですが、実はツアーパスは初期設定と初回チャージを同時にやるということになります。
初期設定と初回チャージを行う手順を説明します。
まずはSelect Amount(CNY)で、チャージする金額を決めます。
100元(約1,600円)、500元(約8,000円)、1,000元(約16,000円)、自分で金額を入力の4択になっています。
500元を選択しました。
ここから初期設定です。
パスポート番号、名前、生年月日を入力します。
Passport Photoはカメラが起動し、案内に従ってパスポートの顔写真ページを撮影・アップロードします。
画像を自動認識しているようで、照明が暗い(電球色)と受け付けてもらえず、明るいところで撮影し直しました。
次にCard Infoをタップしてチャージに使うクレジットカード情報を入力します。
VISAとMASTERはもちろん、JCBも可能です。
※上海ではJCBのクレジットカードを使用できるお店は全くなく、VISAやMASTERしか使えませんでした。JCBがメインカードの人は尚更アリペイ ツアーパスがオススメです。
上記の必要事項を入力し、NEXTをタップすると確認画面です。
簡単に言うと、ツアーパスによって日本のクレジットカードから上海銀行のプリペイドカードへとチャージして実際の支払いができるようになります。
そして、
- 2019年の12/31までは手数料無料(→その後、5%の手数料となりました)
- 上海銀行の両替レートが適用されて請求される
- 90日間有効で、経過すると自動的に返金される
ということです。
特に自動返金はめちゃくちゃ便利ですね。
旅行中は最終的にいくら必要か分からないので、できるだけ余らないように・・・とちまちま両替やキャッシングをしている方も多いと思います。
アリペイ ツアーパスなら90日経てば自動返金なので、多少余ってもいいかと気軽にチャージできます。
ということで、Confirm & Payをタップして完了です(Payというのはチャージするという意味です)。
これで初期設定が完了し、500元がチャージされました。

まだ全て完了ではありません!
ここまでで設定完了と説明を打ち切っているサイトも多いのですが、もう1つ設定をやっておかないと後から困るので注意です。
支払いパスワードの設定
チャージ完了で表示された画面から、左下のPayment QR Codeをタップしましょう。
これは実際に支払い時にも使いますが、初回は支払いパスワードの設定を行うことになります。
支払いパスワードを設定する必要があるという画面になりますので、Enable nowをタップして設定しましょう。
数字6桁の支払いパスワードを設定すれば、全ての初期設定が完了です。
アリペイ ツアーパスで支払う方法
支払い方法は2種類
アリペイの支払い方法は2つです。
トップからツアーパスをタップして表示される上記画面において、左下のPayment QR Code(赤丸)と右下のScan to pay(緑丸)がそれです。
Payment QR Code(赤丸):自分のスマホにQRコードを表示させて相手に読み取ってもって支払う
Scan to pay(緑丸):自分のスマホを使って、相手のQRコードを読み取って支払う
ということになります。
最初はどう使い分けるんだろう?と不安だったのですが、そんなに心配はいりません。
基本的に、店員さん相手はPayment QR Code、地下鉄などの自動販売機はScan to payでした。
実際に使ってみた様子
実際に使うときはPayment QR CodeをタップしてQRコードを見せれば分かってくれます。
というのも、意外や意外! 中国語では”支付宝”(ジーフーバォ)なので、“Alipay”(アリペイ)と言っても全く通じません。
中国語も発音が難しいので、言葉を使うよりもQRコードを見せる方が早いのです。
または、店頭にはもれなくAlipayのポップやシールもあるので、それを指差してもOKです。
リニアモーターカー
記念すべき初アリペイ支払いは、空港から市内へ向かうリニアモーターカーの切符購入(40元×2人分)でした。
係員のいるカウンターで購入しますので、Payment QR CodeをタップしてQRコードを見せると、読み取ってくれて決済完了です。
▼リニアモーターカーについて詳しくはコチラ!

地下鉄
地下鉄の自動販売機では、目的地の駅と人数を選んで、上記の画面のQRコードをScan to payで読み取って決済します。
QRコードの右下にちゃんとアリペイマークがあります。
こちらもすぐに決済完了。
QRコード支払いって、QRコード読み取って、通信して、決済して~と時間がかかりそうなイメージだったのですが、本当に速い!一瞬で完了します。
支払い履歴
ちなみに、支払履歴も確認することができます。
アリペイアプリのトップでツアーパスの隣りにあるMoney Tracker(マネートラッカー)をタップします。
そうすると月ごとにまとまって、支払履歴が確認できます。
上記スクショでは、下が古い~上が新しい順で、リニアモーターカー、地下鉄、コンビニ(ファミマ)と支払った金額が分かります。
旅行中の家計簿代わり・備忘録になるので、これも便利です。
アリペイ ツアーパスの注意点
チャージ上限額が2,000元
アリペイ ツアーパスは90日間でチャージできる上限は2,000元です。
そのため、アリペイで小額支払い、クレカで高額支払いと使い分ける必要があります。
とは言っても、高額支払いが必要なホテルやレストランでは元々クレカ(VISAとMASTER)を使えることがほとんどなので、困る場面はほぼ無いと思います。
※クレカ支払いでは、JCBを使えるところは全く見かけなかったので、その点だけご注意ください。
香港では使えない
これはセンシティブな問題でもありますが、”香港”は中国本土とは区別されている地域なので、普通のアリペイ(ツアーパス)は使えません。
Alipay HKという別アプリがあります。
こちらは香港の電話番号が必要なので、一般的な旅行者は使えないと思います。
日本でも使えない
アリペイ ツアーパスの設定が完了してテンションの上がった妻が

試しに使ってみたい!
と関空の売店で買い物をして、アリペイで!と意気揚々と支払おうとしましたが、レジでエラーが出て支払いできませんでした。
日本で使おうと思う人はいないかもしれませんが、念のためご報告です。
まとめ
ツアーパスは旅行者が簡単にアリペイを使えるようにしたもので、2019年末までは手数料もかかりませんし、使わない理由が無いくらいです(その後もきっと手数料は安いはず・・・)。
→[追記]手数料は5%と微妙な高さとなりました。
最初は冗談で現金なしでアリペイチャレンジ!と言っていたのですが、結果的には本当に現金は不要でした(クレカは使用)。
地下鉄、ローカル食堂、レストラン、コンビニなど、どこでもアリペイで支払えます。
当然ながらお釣りもないので小銭が貯まらないのも楽です。
上海(中国)へ行くなら、アリペイは必須アプリだと思います。