海外旅行のときにまず気になるのが、空港から市内へのアクセスです。
上海の浦東国際空港から市内へは、地下鉄、バス、タクシーという定番の他に、リニアモーターカーという選択肢があります。
これは気になる!ということで実際に乗ってみました。
浦東国際空港でのリニアモーターカーの乗り方から、実際に乗ってみた感想までご紹介します。
浦東国際空港でのリニアモーターカーの乗り方
リニアモーターカーは”磁浮”または”Maglev”
まず注意したいには、リニアモーターカーという言葉は和製英語であるということ。
そのため、空港でMETROやBUSのような案内看板で、LINEAR MOTOR CARを探してもありません。
中国語では”磁浮”で、英語では”Maglev”という言葉になるので、この案内看板を探しましょう!
切符売場と改札
浦東国際空港は”田”の字の形をしていると例えられます。
左右に第1、第2ターミナルがあり、真ん中部分に地下鉄やリニアモーターカーの改札があります。
案内看板もところどころ設置されているので、それに従っていけばそんなに迷うことはなく、たどり着けると思います。
切符売場と改札は向かい合っている感じなのですが、まずは切符売場に行きましょう。
航空券を見せれば片道40元
上海のリニアモーターカーは片道50元、往復80元(7日間有効)なのですが、当日の航空券を見せれば片道40元(約620円)で購入できます。
スマホにEチケットを表示させて係員に提示する形でOKでした。
そして無事購入したのが上の写真の片道チケットです。
微妙に色が違うのですが、特に問題なく両方とも使用できました。
ホームに降りるのは5分前
購入したチケットで改札を通ってから迷いました。
というのも、階段で下に行くとホームだと案内看板があるのですが、その通路が閉鎖されているのです。
駅員さんに聞いてみたところ、出発の5分前にならないと降りられないそうです。
なので、乗客は改札を通った後の待合室(?)のようなところで座って待ちます。
時間が来るとわらわらと階段の方に向かいますので、それについていき、ホームへ降りましょう。
リニアモーターカーに乗ってみた感想
作りは簡素
まずはリニアモーターカーのお顔を拝見。
意外にも新幹線ほど先端が長細くなく、これで空気抵抗は大丈夫なの?という感じ。
乗り込むと、椅子は前後両方の向きがありました。
後ろ向きに進むのが嫌な方は、前向きで座れる場所を探しましょう。
乗り込んでみた感想としては、
- 結構なガラガラ具合(1車両に5~6人くらい)
- 椅子が硬い
- 荷物置き場が充実
と思いました。
いざ出発
発車すると、時刻と速度が表示されます。
ぐんぐん上がっていく速度を見ていると楽しいです。
まず100キロ。
すぐに200キロ
そして300キロ。
もっと速いのかと思っていたのですが、通常は300キロ運行なのだそうです。
これだと新幹線よりちょっと速いくらいなので、イマイチ感動はありませんでした。
ただ、線路のすぐ隣に道路があり、そこを走行している車が止まっているように見えるほどのスピード感は味わえました。
ちなみに、最高時速431キロを体験したいなら9:00-10:45、15:00-15:45(15分間隔で運行)の時間帯で乗る必要があります。
これに合わせて乗るというのは面倒だと思うので、もし飛行機の発着の時間が合うのであれば、体験してみてはいかがでしょうか?
乗ってみてどうだったか?
思い出になるので1度は体験してみてもいいかな~というくらいのオススメ度です。
地下鉄で45分の距離をリニアモーターカーなら8分!と聞くとすごく便利そうに感じるのですが、リニアモーターカーの到着駅(龍陽路駅)はまだ上海市街地には遠く、そこから地下鉄に乗り換えて向かう必要があります。
そのため、上海市街地までと考えると、地下鉄なら1時間、リニアモーターカーなら30分弱という感じで、早いは早いのですが、中途半端な感じもしてしまいます。
地下鉄なら7元(約120円)という激安さなので、リニアモーターカーが40元(約620円)というのはコスパ的にも微妙。

成田空港に行くときのNEXよりは全然安いけどね!
僕たちは行きはリニアモーターカーに乗りましたが、帰りは地下鉄で空港まで行きました。
帰りは途中の龍陽路駅でリニアモーターカーに乗り換えようかな~とも思っていたのですが、

乗換が面倒だからこのまま座っていこ・・・
となりました。
時間に切羽詰っていなければ、次からは地下鉄でいいかな~という感じです。
もし、最高時速431キロ運行の時間帯に都合よく乗れる機会があれば、またリニアモーターカーに乗ってみたいと思います!