様々な個人ブログや、旅行関係のサイトで紹介されている『上海姥姥』に行ってきました。
これだけ紹介されているにも関わらず、実際に行ってみると、観光客向けのお店という訳ではなく、地元の家族客も多かったです。
まさに地元民にも観光客にも大人気でした。
特別にめちゃくちゃ美味しい!ということはありませんが、上海の人たちがおばあちゃんの味という『上海姥姥』で定番料理を食べれば、上海料理の”正解”が分かるかもしれないという意味では行って良かったと思います。
ということで、『上海姥姥』についてご紹介します。
『上海姥姥』は上海のおばあちゃんの味らしい
外灘(ワイタン)から徒歩圏の便利な立地
上海観光で絶対に行くであろう観光地は外灘(ワイタン)だと思います。
『上海姥姥』は外灘から徒歩7分ほどの立地なので、外灘とセットで観光&食事ができます。

これは便利なので初上海という方にはオススメ!
外観では上の写真のように、ちょっとボロい食堂・・・?と不安になるかもしれませんが、中は思った以上に綺麗です。
それでは中の雰囲気は↓で説明します。
ちょっと豪華なファミレス的な雰囲気
僕たちが行ったのは土曜日の夕飯時でしたが、店内はちょうど満員というくらいでした。
入口のところで5分ほど待って、2階の席に通されました。
地元の家族客は1階のソファ席に多く、2階は2人連れの観光客が多かった印象です。
1階はソファの感じが日本のファミレスっぽい作りで、家族客がワイワイと食事をして賑やかな様子もファミレスに似ています。
ちょっとボロい外観とは全く違って、中は明るくて清潔で、日本人観光客も違和感なく食事が楽しめると思います。
『上海姥姥』は上海のおばあちゃんの味らしいですが、観光客にはそれが本当なのかは分かりません。
ただ、店内には観光客ばかりではなく、地元民の家族客も多かったので、それ相応の支持を得ているお店なのだと思います。
メニュー
メニューはかなり膨大で、初上海の僕たちとしてはオススメの料理をいくつか注文することしかできませんでした。
写真入りのメニューに英語で説明もあるので、店員さんに言葉が通じなくても大丈夫です。
途中は省略しているページもありますが、メニューのうち何枚かをご紹介します。
▼前菜系
冷たい系の前菜です。
僕たちが行ったのは11月で寒かったのでこのページはスルーしました。
▼メイン
左上が『上海姥姥』の看板メニューである”紅焼肉”です。
簡単に言えば”角煮”なんですが、『上海姥姥』に行ったらコレを食べなければ意味がないというくらいのメニューのようです。
実際にまわりのテーブルを見渡すと、ほとんどのテーブルで紅焼肉が注文されていました。
▼メイン続き
海鮮系や麻婆豆腐なんかもめちゃくちゃ気になりますが、2人の場合は”紅焼肉”を頼んだらメインは十分です。
▼野菜&ごはんもの
左ページは温かい野菜料理で、右ページは麺やご飯の炭水化物もの。
本場の中国に来たので揚州炒飯は試してみようということで注文してみました。
▼スープ
どこのテーブルでも”紅焼肉”が注文されていたと書きましたが、もう1つ必ず注文されていたのがスープです。
上海料理ではスープが非常に大切にされているのだと思います。
店員さんにオススメを聞いたところ、4番の豆腐スープとのことだったので、これを注文してみました。
▼ドリンク
ドリンクメニューはこちら。
ちなみに右下の方に1元(15円)で3つならんでいるのが、お茶、お手拭き(布/紙)です。
日本だと無料で出てくる品も上海では有料の場合が多いそうです。
オススメ定番料理を味わう!
お茶を飲んで待っているとあっという間に揃う
1元のお茶はコップに並々と注いでくれました。
温かいお茶を飲んでまったりしていると、それほど待たずに次々と料理が運ばれてみました。
最初に運ばれてきたメインの紅焼肉だけ半分くらいになっていますが、こんな感じの量です。
4品は2人ではちょっと多すぎるくらいの量で満腹になりました。
特にスープは4~6人前くらいありそうな大きさです。
姥姥紅焼肉
姥姥紅焼肉 88元(1,400円)
要するに角煮なのですが、いちばん驚くのは脂身が油っこくないこと。
脂身というよりは上質のコラーゲンと思って食べられる感じです。
甘辛い醤油の味付けなので、日本人の舌にも絶対に合います。
昔の他サイトの紹介では48元となっていることや、メニューに紙が貼られて上書きされていることから、どんどん値上げされているようです。
この値段なら日本でもこれくらいはしそうなのでお得感はありませんが、地元の家族客もほとんどコレは頼んでいたので、高すぎるということはないのだと思います。
鸡毛菜炒百叶
鸡毛菜炒百叶 30元(480円)
ミニ青梗菜と干し豆腐の炒めものです。
店員さんに前菜で何かオススメをと聞くとこれを推してくれました。
干し豆腐はプリッとしていて、薄味に炒められたミニ青梗菜とよく合います。
萕菜肉絲豆腐羹
萕菜肉絲豆腐羹 28元(450円)
ナズナと細切肉と豆腐のスープなのですが、お肉は見つかりませんでした。
こちらは干し豆腐ではなく、ツルッとした絹豆腐です。
ナズナと言われても味が想像できないと思いますが、細かく刻まれているので味がするというよりは青菜の香りがするという感じです。
とろみのあるスープなのでかなりの時間温かく、外が寒かったので非常に助かりました。
普通に考える450円の量ではなく、4人でも多いかも?というくらいの大量のスープです。
揚州炒飯
揚州炒飯 28元(450元)
本場の炒飯キター!と思って食べると、意外や意外、めちゃくちゃ優しい味です。
日本で食べる炒飯のような油と塩の感じが全くありません。
白ごはんに具材を混ぜただけと言った方がイメージは近いと思います。
かなり薄味派の僕たちでもそういう印象なので、日本の濃い味に慣れている方にとっては全く期待はずれに美味しくないと思うかもしれません。
しかし、しばらく食べていると・・・

あれ、でも食べているうちに旨味を感じてきた
となりました。
日本人にとって中華料理というのは油と塩のガツンとした味というイメージだと思いますが、『上海姥姥』は上海のおばあちゃんの味というだけあって、どの料理も油と塩がめちゃくちゃ薄いです。
でもよく考えたら、家庭の味はこうでないと毎日食べられないですよね。
そういう意味でこれが上海料理の”正解”の味なのか~という発見・納得感がありました。
2人だと本当に定番料理だけしか食べられない感じなので、4人以上のグループで行ってシェアできる方がより楽しめると思います。
お会計
お料理174元+お茶2元で合計176元(2,800円)でした。
半分以上は姥姥紅焼肉のお値段なのですが、それでも2人で食べきれないほど満腹になって、2,800円というのは満足です。
この価格ということはやっぱり観光客向けのお店という訳ではなさそうですね。
ちなみに、クレジットカードは使えないみたいな紹介をしているサイトやクチコミも多いですが、実際にはクレジットカード(VISA)で支払いができました。
アクセス
基本情報
住所:上海市黄浦区外滩福州路70号
営業時間:10:30~21:30
南京東路駅から徒歩10分です。